FXは24時間取引可能と宣伝していることがよくありますが、取引が活発な時間帯を知っておくのが大事ですし、(大きな変化が起きる事もある)何らかの発表も大事なポイントです。
結論から言うと、重要なのは、
大きな市場の午前中が大事
です。少し見にくいかもしれませんが、下記の1時間足でみると、9時ごろ16時ごろ、23時頃に、それぞれ出来高(チャート下部の棒グラフ)が大きくなっているのが顕著に分かります。また、重要指数は各国の午前中に発表される事が多いです。
これらの時間は、市場参加者が多い欧州・米国そして日本などのアジア地域の午前中です。この時間帯に合わせて取引する場合に知っておくと良いのが、時差です。
時差について
活発な取引時間を理解するのには時差はかなり重要です。夏時間と通常とで時差が発生しますし、日本で一括りにされがちな地域でも時差は違います。
イギリスとドイツでも1時間の時差がありますし、欧州とアメリカでは夏時間の開始と終了時期が異なります。
と、書き出すと複雑になるので、株式市場を基準として午前中とは現地時間で何時ごろからであるかを、まず知ることです。重要なのが、現地時間は基本変わりません。
- 日本:9時〜
- イギリス:8時〜(ドイツ:9時〜)
- アメリカ:9時30分〜
現地時間を理解します。それから時差を知ります。夏時間になろうがこれは変わりません。夏時間を考慮する際でも、その時の時差を±するだけです。これで惑わされる事も減ります。
夏時間(サマータイム)
夏時間と何度も書きましたが、欧米では夏時間と言って1時間通常の時間より早める事があります。これによって、時差が1年中同じではなく、少しややこしくなります。
アメリカ:3月第2日曜日午前2時〜11月第1日曜日午前2時
2020年は、開始が3/8、終了が11/1
ヨーロッパ:3月最終日曜日午前1時 – 10月最終日曜日午前1時
2020年 、開始が3/29、終了が10/25
*2021年より廃止または各国で変更の可能性あり
上記の通り、開始は通常2~3週間ずれ、終了は必ず1週間ずれる事になります。
日本時間の市場開始時間
次に、時差を考慮した株式市場開始の時間です。(時差は実際日本からすると欧米はマイナスですが、下記は計算の仕方としてプラスに表示しています)
- 日本:9時〜
- イギリス:8時〜 (ドイツ:9時〜)
→ 日本時間 17時(+9時間)あるいは、16時(+8時間:夏) - アメリカ:9時30分〜
→日本時間 23時30分(+14時間)あるいは、22時30分(+13時間:夏)
となる訳ですが、再度ですが、夏時間は、時差が変わるだけです。現地の時間は変わりません。時刻に合わせて活動されます。ただそれが、外部の人からすると、時差に影響されるので、日本時間では変わるだけです。
もう一度チャートみると(拡大しましたが)、9時ごろ・16時ごろ・22時頃に出来高が増えているのがよく分かります。*チャートは7月なので夏時間です
指数の発表などの時間は、毎回確認を!
上記で、時差や市場の開始時間は理解できてたと思います。ただ、実際は大雑把に覚えておいて問題ありません。9時頃、夕方、深夜前で十部でもあります。
注意するのは、大きな発表の時間です。毎日起こるのが、日本時間の9:55に発表される仲値や、ロンドン現地時間の16時(日本時間で25時か24時)のロンドンフィッキングです。
毎日ではなく定期的に出させる、指数の発表は、大体ではなく厳密に知っておく方が良いので、各FX会社から発表される日本時間を、都度確かめるのが大事です。
ロンドンフィッキング時間の怪
この記事を書こうと思ったきっかけが、ロンドンフィッキングが何時かを再確認するためにネットで調べた事からです。
多くのサイトで、16時から(夏時間15時)と書いているのですが、これだと日本時間で25時と23時になりますよね。違います、いつも16時!
紛らわしい!!
ロンドンフィッキンングは、通常イギリス時間の16時です。これは1年中同じです。夏時間でも通常時間でもです。なので、日本時間で考えると、冬場は25時、夏場は24時となります。